自己啓発に役立つ「耳学問」。オーディオブックで自分の人生を変えよう

簡単にできる自己啓発のツールとして、「オーディオブック」の注目度が急上昇していることをご存知ですか? そのメリットや効果的な付き合い方、そして具体的なお勧め書籍まで、経験をもとに紹介していくブログです!

オーディオブックが高齢者の人にも人気の理由とは?

意外と多い、高齢者のオーディオブック愛読層

ここ2-3年の「オーディオブックの第二次ブーム」で、その利用者の幅、年齢層は大きく変化していると言えます。

例えば大手オーディオブックサービスの利用者層を見てみると女性の利用比率は従来2割台でしたが、最近では5割前後にまで伸びています。

また見逃せないのが、50歳以上の利用者の占める比率(50,60,70代)が初めて2割を超え、特に60代、70代の利用は数年で倍増に近い伸びを示していることです。

(30代、40代が従来圧倒的で今でも数としては増加しているのですが、20代以下の若年層と50代以上の高齢者の伸びが大きく、それに押されて占める比率としては低下している感じですね)

 

利用者が多くなるにはそれなりの理由があるもの。今回はオーディオブックが高齢者にだからこそもたらすメリットについてまとめてみました!

 

f:id:ordio0606:20190314111202j:plain

 

オーディオブックで「ボケ防止」も可能? 聴覚だからこそできること

高齢になってくるとどうしても意識してしまうのが記憶力や認知機能などの低下です。

これは生理的な理由でも起こりますが、同じ刺激でも脳が「刺激」として受け止めなくなってしまう(慣れてしまう)、また刺激そのものが減ってしまう…と言ったことで起こります。

 

高齢の方の場合「耳が寂しくなるから、何かを聞かせておきたい」という理由で利用する人が大変多いのですがこれはかなり大事で、「耳(などの刺激)を寂しくして、ぼーっとしている時間を長くしてしまうと、自然自然に脳は萎れてしまいやすいと言えます。

『何かを耳で追う』感覚でもいいので自分にとって有益な内容を刺激として流し込んでおくだけでも効果がある」ということがあります。

 

よく高齢の方で「耳が寂しいから」ということでラジオをつけて何かをする人も多いですが、オーディオブックの場合は勉強になる内容も多いので大げさなききかたをせず最低限、「ラジオ代わりに使う」というだけでも違ってくるのかもしれませんね。

 

また長時間はお勧めできませんが、自分自身にとって聞き取れる程度に『速い速度』で再生し、それに「耳で頑張ってついていく」練習もかねて聞いていくと明らかに脳の機能にはプラスがあることが分かっています。

1日一定時間だけでも習慣的に取り入れて聴いていると、後で大きな違いが現れるかもしれません。

 

 

老眼対策にも。目を傷めないオーディオブックはプレゼントにも最適です。

また最近オーディオブックについては「本のバリアフリー化だ」という指摘もあるようで、うまい表現だなあ…と思います。

バリアフリーというと視覚などに障害のある人たちのイメージがありますが、高齢者にとっても「目に優しい」オーディオブックは大きなメリットがあると言えます。

 

50歳を越えると「活字から視覚で読み取っていく」ことについて、かなり疲労を感じやすくなってきます。

 

読書時間とともに眼をしょぼしょぼさせたり、目がかすんでしまったり、それでなくても「なんとなく読み疲れる」のが早くなったと思いませんか?

 

視覚は聴覚と違い「消耗品」としての性格がかなり強いと言えます。

無理をして小さな活字を読み続けていると老眼が進んでしまい、眼鏡の着用を余儀なくされてしまったりなど「眼の消耗」についてはかなり意識しなければならないのが50代以上です。

 

これがオーディオブックであればまず目には一切負担は掛けません。

「目に優しい」というメリットもあるのですが代わりに耳を使って読むことになり、逆に「耳を使って脳が理解しようとする」ことは上記のように認知機能にプラスの効果をもたらしやすいということもあります。

脳に負担がかかって時間次第で「聞き疲れる」ということはあるのかもしれませんが、それで何かの機能が損なわれてしまうということはないのですから。

(イヤホンなどを使って長時間、大音量で聴いてしまう場合は年齢にかかわらず耳に良くないこともありますのでご注意ください)

 

f:id:ordio0606:20190208123945j:plain

高齢者に人気のオーディオブックのラインナップも充実してきました。

それでは高齢者の方は実際にどんなジャンルでのオーディオブックをダウンロードし、聞いているのでしょうか?

ジャンル別での1位を見てみると「自己啓発」が出てきます。

人気が高いのは

「7つの習慣」-成功には原則があった!

「原因と結果の法則」

「脳が冴える15の習慣」

などが挙がっていますね。

いずれも誰もが知るベストセラーで、内容は素晴らしいのですが逆に本の分厚さ、文字数の多さなどから「いつかは学びきりたいけれど、目で読むのはかなり大変そう…」とイメージしてしまうものばかりです。

逆に耳から聞くオーディオブックだからこそ、こうした本も取っつきやすい、咀嚼しやすいと言えるのかもしれませんね。

 

また高齢者に人気のジャンルで「自己啓発」に次ぐのが、「子供のころから知っている昔の名作」です。

坊っちゃん」や、「蜘蛛の糸」など、いわゆる古典名作と言われるものが特に60代以上の高齢者の方には人気だと言います。

 

これは、「なんとなく昔読んでいた内容が懐かしく蘇えるので、読む意欲がわく」ということもあるのかもしれませんが、別の理由として「聞いたこともない内容を耳から入れて、1から解釈して脳でかみ砕こうとする」より、「もともと下地(予備知識)のある内容を、もう一度なぞる形で聞いた方が負担もかからず、安心して聴けるから」という意味もあるのかもしれませんね。

 

ここ5年、オーディオブックは50代以上の利用者比率も急速に増え、こうした高齢者の方に人気ジャンルの取り扱いも急激に増えてきたといえます。

 

また比較的多いケースとしては「家族にオーディオブックのプレゼントをしてもらったことで利用し始めた」ということがあるので、「最初の一冊」としてプレゼントを検討してみてもいいかもしれませんね!

 

今回も読んでいただき、ありがとうございました。