オーディオブックを「速聴」することの大きいメリットとは
「速聴」という言葉を聞いたことがありますか?
少し前に脳を鍛える、「脳トレ」として大々的に宣伝をされていた時期もあり、私も10年以上前に興味を持ち、個人的に問い合わせて購入を検討したことがあります。
ただ正直その時はものすごくパッケージが高かったこともあり(笑)、怪しさも相まって結局は申し込みに踏み切れませんでした。
しかし最近オーディオブックの登場でその「速聴による集中力・記憶力の強化」の敷居が下がり、大きなメリットとして注目され始めています。
聴覚は、五感の中で最も鍛えやすいと言われています。
見る・聴く・触る・味わう・嗅ぐといういわゆる「五感」の中で、聴覚というのは実は最も鍛えやすい感覚と言われています。
理由はいくつかありますが、とっさに耳から入ってきた「音声」情報を脳が補って意味を完成していく過程で、脳が素早く対応できるように成長するスピードが速いからと言われています。
正確には聴覚そのものではなく、「聴覚そのものを使って脳の認知能力を高めていく」ことがものすごく効果的であるということです。
「メンタリストDaigo」さんの動画が「早口」なワケ
配信者としても有名なメンタリスト「Daigo」さんを知っていますか?
Youtubeなどにもチャンネルがあり、いろいろな課題に対する有益なマインドを発信している人で、私も好きでよく動画を拝見しています。
Daigoさんの動画(多くは生配信の保存版ですが)の特色としてはものすごく早口なことで、普通の音声の2倍速近い感覚でしゃべっていきます。
動画へのコメントなどではたまに「もっとゆっくり、普通の速度でしゃべってほしい」という声も上がるのですがDaigoさんは「自分のスタイルでもあるし、速い音声を聴いた方が頭にも入るし能力向上に役立つので慣れてほしい」と一貫して言い続けています。
私はこれに大いに賛成です。
よく言われているメカニズムとしては、
「速い音声情報を聞くと、とっさに認識できない情報を脳が何とかして補おうとして必死で回転して働く。だから脳の認知機能(記憶力・処理力)向上にも役立つし、また聞いた情報そのものも通常速度で何となく聞くより頭に入りやすい。」というものです。
極端な話「なんとなく通常速度で1回聞き流すより、2倍速で(必要な場合は)2回聞いた方がプラスになる」ということになりますよね!
オーディオブックサービスでは4倍速までの調整ができる!
たとえばaudiobook.jp(旧Febe)やアマゾンのaudibleなどでは、オーディオブックを聞くスピードを最大4倍にすることができます。
もちろん最初から4倍速で聴いて1回で内容を深く理解できる人はほとんどいないと思いますが(笑)…繰り返し聞くことによりだんだん耳(というよりは脳)が慣れてきて、クリアにキャッチアップできるようになってきます。
そして4倍速に慣れて徐々に聴き取れるようになって来たとき、頭の回転もかなり速くなっていると言えるのです。
多くの人が「速聴による脳トレ」を目的にオーディオブックを利用している
実はオーディオブックを利用している多くの人たちが「本の中身の学習」そのものだけでなく「速聴することで脳の処理機能を強化する」ことを目的として意識しています。
たとえばaudiobook.jpでは、再生速度を0.5倍速~4倍速まで変更することができますが、多くの人が1倍速以下ではなく(遅いと眠くなるのは、脳トレと逆の効果なのでしょうか…(笑))、2-3倍速などの「通常より速い速度」で聴いているといいます。
これは単純に『時間がないからさっさと聞きたい』というだけではなく「その方が慣れてくれば頭に入りやすいし、脳そのものの日頃の認知機能も高まるから」と意識している人がかなり多いということではないでしょうか。
ちなみに速聴で右脳を開花させるには、「3-3.5倍」程度または以上の再生速度で耳に入れていく必要があると言われていますが、その意味でも「慣れれば4倍までスピードアップできるオーディオブック」は、格好の素材といえるかもしれませんね!
一昔前までの「とんでもなく高かった」速聴により学習を、手に届くものにしてくれたオーディオブックサービス。
知識そのもの+頭の回転の速さ、という二重の目的をもって始めるのも、決して欲張りではないはずです!
今回も読んでいただき、ありがとうございました。